今日は看護師になって本気で後悔したことについて説明していきます。
看護師で勤務しているみなさんは、看護師になったことを後悔したことはありますか?
ほとんどの看護師が「看護師になって本当に良かった。」と言うのではないかと思います。
私はここではぶっちゃけますが、看護師になって後悔したことなんて無数にあります。
私も看護師になって、20年以上になりますので、今となっては諦めの境地ですが、看護師になりたての頃は後悔してもしきれないくらい苦しみました。
私がどのようなことに後悔をしたのかというと
- 先輩看護師が恐すぎる問題。
- とにかくなんやかんや汚いし臭い。
- どんどん人が死ぬ。
- 病院はブラック企業(暴力、残業、休日出勤)。
- そして、ビックリするくらい給料が安い。
以上になります。
看護業務をやったことない人にはわからないです。
リアルに看護業務の内容を見ると「看護師になりたい。」と言っている人は何かの勘違いだったと気づきます。
それでは看護師になりたいという気持ちを考え直してもらいます。
先輩看護師が恐すぎる問題
昔から看護師の業務はきついと聞いたことはありませんか?
「業務がきつい」の8割くらいは先輩のいじめや人間関係です。
先輩の指導が常識はずれです。相撲業界でいう「かわいがり」です。
看護業界でもこのような俗名ができても良いくらいです。
先輩の指導の一部を紹介したいと思います。
- 自分達も答えれないような訳のわからない問いをしてくる。しかも答えれないと過酷な勉強という名の拷問にあう。
- 先輩が上司に怒られると自分も先輩に怒られる。
- 機嫌が悪いとシカトする。必要な情報をもらえず、他の先輩看護師に怒られる。
- よくわからない噂話を流される。
- 自分が業務が終わっていなくても、自分達は先に帰り、自分だけひたすら残業。
- 場合によっては暴力も普通にある。
私、男ですけど、本気で先輩看護師、元男だと感じました。
男性がイメージする女性らしさを全く感じませんでした。
「女性が多い職場で良いですね。」とか言われますけど、良いどころか「恐怖です。」
女性看護師を女性と思って見たらいけません。
見方によっては鬼です。
とにかくなんやかんや汚いし臭い
看護師勤務初日に吸引瓶の掃除をして、吐きそうになりました。
病気で痰が多くて、自分で出せない方は吸引というのをするのですが、その瓶は、ある程度溜まったら中に溜まっている痰を捨てて、掃除をしないといけません。
疾患にもよりますが、これが誠に臭い。それを何人分も洗っていると意識が遠のき、吐き気をもよおし、そして、その匂いがなくても常に幻臭に苦しむようになります。
看護業務をはじめて、数週間はこの臭いが常にしている状態です。
また、これも看護師のメイン業務の一つですが、排便処置があります。
メジャーなものでいえば、浣腸。これは便処置界の横綱級に有名ですが、その次の大関に摘便というものがあります。
この摘便は実際に患者の尻の穴に指を突っ込んで便を出すという究極奥義みたいな技です。
これってすごくないですか?
出したてホヤホヤのさらに上をいきます。
だって出てない状態の便を体の中から出すのですから。
昔、バキュームカーを見て、指を指したり、臭いと言ってはいけないと道徳か何かで習ったような気がしますが、バキュームカーを汚いというのであれば、尻の穴に指をさして便を出している看護師の方が絶対汚いです。
また、看護師は導尿というおしっこの穴に管を挿す技も持っています。
おしっことうんこです。この2大巨頭を扱う看護師はチャンピオンになる資格を持っていると言っても良いです。
ちなみに私が看護師をしていて、最強に臭いと感じたのは、痰でもなく、便でもなく、おしっこでもなく、感染症に罹っている女性の陰部です。
これ遭遇した瞬間に意識を失いました。
次に意識が戻った時には、すでに処置は終わっていました。
どのような処置をどのようにしたのかについては全く覚えていません。
どんどん亡くなります
20歳前後の若者がこのように人の死に接することがあるのでしょうか。
これは看護師ならではです。
良い看護をしていたとしても、心残りがあったとしてもはじめは多少の後悔があります。
そして、はじめは悲しかったような気がします。
気がしますという言い方になるのは、今までにたくさんの方の死に接してきているので正直、はじめの感情は覚えていません。
今では人が亡くなっても何も思わなくなりました。
看護業務に死後処置というものがあります。
これは亡くなった方の体を拭いたり、化粧をしたり、更衣をしたり、傷があれば処置をしたり、最近はあまりしませんが、昔は鼻や口や耳や尻の穴に綿を詰めていました。
あまり感情が入ると死後処置ができなくなります。
時々、悲しくなるとすれば亡くなったから悲しいのではなくて、悲しんでいる家族を見て、悲しくなることがあります。
私は人が亡くなっても何も思わなくなったのです。
私は人の心を失いました。
もう人間失格のような気持ちになります。
家族が泣いている横で淡々とその状況をみている私。
看護師という職業はドクターゲロに改造されて、人造人間になるいうことなのかもしれません。
はじめて就職した病院はブラック企業
はじめて就職した職場はブラック企業でした。
- 仕事は日にちが変わる頃まで終わらない。
- 鬼の先輩がいる。
- モニターの音が耳から離れない。(幻聴)
- 夜勤明けの日が休み扱い。そして夜勤明けの日そのまま日勤。
- 実際の休みは月に1日から2日。
- 医者は暴力的。独裁者。
- 手術中に機嫌が悪いと殴る蹴るの暴行。
- ひどい時には器具が飛んでくる。
恐怖でした。
今の自分なら間違えなく訴えて、大金をゲットして、ウハウハになっていたかもしれませんが、昔の自分は恐怖で訴えるなどできませんでした。
医療現場とはそういうところです。
そして、ビックリするくらい給料が安い
ちなみにこのブラック企業のはじめての給料は手取りで10万程でした。
就職してすぐは夜勤もありません。他にもらえる手当もありません。
鬼の先輩の拷問に耐えて、休みなしで働いて、時間外労働頻発。医者に暴言や暴力を受けて、時には怪我もする。汚くて臭い看護業務。
これで10万。
これ、後悔しない人はいないです。
これが一部の看護師の実態です。
ちなみにこの病院は6ヶ月で退職しました。
半分心を病んでの退職です。
しかし、退職の時には何もありませんでした。
感謝の言葉もなく、逆に罵声に近い言葉をもらったと記憶しています。
その後、私の怨念が通じたのか、この病院の院長は悪事がバレたようで、新聞沙汰になり、閉院しました。
結局言いたいことは
看護師になると後悔します。
仕方ないです。
1度も後悔しない人はいないでしょう。
すべの病院がこのようなブラック企業ではありません。
しかし、汚いし、臭いし、尻に指は突っ込むし、便を触りまくる。人はどんどん亡くなるし、その亡くなった人の処置もする。休みはないし、残業多いし、幻聴が聞こえるようになったりすることもある。
これが看護師です。
看護師は退職したら戻ってこない職場です。
潜在看護師と言われる、資格を持っているのに看護師をしていない人が70万人以上います。
納得できるのではないでしょうか。
看護師を目指す人は看護師の実態をしっかり頭に入れてなるべきです。
毎年たくさんの看護師が資格を取得しながら、その資格を活かせず、退職している状態です。
最後に少し良いことを書きます。
人間は慣れます。そして諦めることもできます。
この苦行も何年も続けていれば、慣れて諦めもつきます。
それまでの我慢です。
みなさんも、もう少し我慢しましょう。
お疲れ様でした。