訪問看護のその他

介護職と看護職の仲が悪い原因!問題のある看護師の行動

高齢者施設でよく聞く話の中に介護職と看護職は仲が悪いというものがあります。

これは今に始まったことではなく、私が看護師の資格を取得した頃から言われてました。

私は、特別養護老人ホームと老人保健施設を合わせて10年程度勤務しています。

 

私の自己紹介については以下の通りです。

 

その経験を元に結論を言いますと、「介護職と看護職の仲は悪いです。

しかし、この仲が悪いのには理由があります。

その理由は様々です。

 

高齢者施設で勤務している時に看護師がよく言っていたことには以下のようなことがあります。

 

看護師がよく言っていたこと

  • 介護職は医療行為ができないのだから、それ以外ことはやってほしい
  • 介護職は看護師が指示を出してもやってくれない
  • 介護職は看護師の手伝いをするのが当たり前
  • 困ったら報告するように伝えていたのに報告もできない
 

しかし上記のようなことを言っている看護師の中には明らかに看護師に原因がある場合もあります。

私の経験を元にその理由について説明をしていきます。

 

介護職は医療行為ができないのだからそれ以外のことはやってほしい

 

高齢者施設で勤務したことがある人はこのような意見を聞いたことがあるのではないでしょうか。

私も施設で勤務していた頃によく聞いていた意見になります。

この意見については役割分担という意味では間違っていません。

特別養護老人ホームでいえば、50人の入居者に対して、3人くらいの看護師で対応していることが多いようです。

老人保健施設になると医療ニーズが高いので、もう少し看護師の人数が多くなります。

どちらにしても、この数の利用者を看護師数名で見ているわけですから、看護師の負担はそれなりに大きいです。

では実際に看護師がどれくらいの業務をしているのかについて説明していきます。

高齢者施設での看護師の役割はそんなに多くないです。

胃瘻の方の栄養注入。必要に応じて吸引。傷などの処置。便処置。受診介助。インスリンや注射。服薬準備。緊急時の対応。主治医との連携。

他にもあると思います。

これだけを見ると大変そうに見えます。

しかし、私が勤務をしていた施設の看護師は暇そうでした。

座っている時間も多いし、雑談をしている時間も多かったです。

もちろん時には忙しい日もあります。

体調不良者などが出れば、対応しなければなりませんので、バタバタします。

看護師の業務は代わりに介護職員にお願いすることができませんので、他のことをしている間の業務は看護師で対応するしかありません。もし、自分以外の看護師がいなければ、自分で時間がかかっても終わらすしかありません。

しかし、そのようなことは滅多にありません。

看護師にこの話をすると、「あの時も大変だった。」「この時も大変だった。」と大変だった時の話を思い出のように語りますが、それが起こる頻度は数ヶ月に1回だったりします。

その滅多に起きないことを盾に看護師は自分達の業務を増やさないようにしているのです。

これだと介護職から不満を言われても仕方がないかもしれません。

 

看護師が指示を出してもやってくれないのは指示の出し方が悪い

これもよく聞きます。

指示を出してもやってくれない。

理由は簡単です。

このように言っている看護師の指示はわかりにくいです。

まず、言葉がわかりにくい。

説明が下手な看護師は相手に分かるように言いません。

相手に分かるように言えない看護師は知識がないのです。

だから相手に分かるように伝えれない。もしくは伝え方が分からないというのが正確な表現と思います。

相手に伝わない説明はただの自己満足にしかなりません。

これは指示に関しても同じです。

自分は指示をしたつもりになっていますが、相手からするとどのようになったら何をどうすれば良いのか分からないのです。

そのような指示を出しておいて、言ったことをやってくれないと言っている看護師。

自覚がない人ほど厄介な人はいません。

 

介護職を看護助手と考えている

これもよくあります。

病院で勤務をしていた経験が長い看護師によくあることです。

病院では看護助手がいます。最近ではナースエイドと呼ばれたりもしていますが、要は看護師の補助をしてくれる職員のことです。

看護師の中には看護助手と介護職との区別がつかず、介護職員を看護の補助者と思っている職員がいます。

そのため、看護師の仕事を介護職員にどんどんお願いしていきます。

こうなるとただでさえ忙しい介護職員としては、たまったものではありません。

それに対して不満を言おうものなら上に書いたように医療行為を盾にしてくるのです。

これを言われると介護職員としては返す言葉がなくなります。

結果、どんなに忙しくても、看護師の業務を肩代わりすることになるのです。

ちなみに、お願いした看護師は、お願いだけして、忙しいと言いながら、暇そうに過ごしていました。

 

困ったら言ってというが、言っても何もしてくれない

施設の看護師では、こういう人が本当に多かったです。

「何か困ったら言って。」というのに、いざ困ってお願いしても何もしてくれないという看護師。

それならはじめからそんなこと言わなければ良いのにと感じます。

業務が忙しいのであれば、それも仕方ないです。

しかし、何よりも優先しないといけない業務の体調不良者の対応について介護職員から報告があっても、それの対応をしない人もいました。

介護職員に指示は出していましたが、それを自分が実行しようとはしていませんでした。

こうなると介護職員としても、その人にいう理由がなくなります。

誰も何も言わなくなります。

その状況を作ったのは自分なのに、何も言われないまま大事が起こった時には激怒していました。

言わなかった介護職員も悪いですが、その状況を作った自分の態度も反省すべきです。

それで怒られていた介護職員は本当に気の毒でした。

 

まとめ

以上が私が高齢者施設で勤務していた時に実際にいた看護師たちになります。

これを読んだ方の中には、「そういう人いるよね。」と思う方もいると思いますし、「そんな人はいないわ。」と思う人もいると思います。

誤解がないように言っておきますが、このような看護師は一部です。

きちんと業務している看護師も多いです。

しかし、高齢者施設の看護師はこういう人が多い傾向にあるのかなと感じています。

それはおそらく、看護師の数が少ないことにより看護師の価値が上がるためだと思います。

もし、これをみて少しでも身に覚えがあると感じた方は仕事態度や他職種との関係をもう一度見直してみてもらえればと思います。

それでは今回もありがとうございました。